脳内ラブレター

愛が重い

ダンガンロンパ THE STAGE〜希望の学園と絶望の高校生〜2016

再演の発表がを知った時、ちょうどATMでお金おろしてるときで「これは行く運命かな。」と思ってました。

ダンガンロンパ THE STAGE 2016」を見に行きました。
原作はやってない。初演と2の舞台も見てない。アニメを見ていたぐらいだったけど、本郷奏多や神田沙也加が生で見れる!というミーハー心もあり、チケットを取りました。

ここから先は「ダンガンロンパ THE STAGE 2016」及び「ダンガンロンパ〜希望の学園と絶望の高校生〜」のネタバレになりますのでご注意ください。

 

 

 

 ストーリー

あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園『私立 希望ヶ峰学園』。
国の将来を担う“希望”を育て上げるべく設立されたこの学園に、これまで至極平凡な人生をひた歩んできた主人公、苗木誠(本郷奏多)もまた、入学を許可されていた。平均的な学生の中から、抽選によってただ1名選出された“超高校級の幸運”として・・・。

入学式へと集まった生徒たちに、この学園の学園長と称する「モノクマ」は語りかける。 

「これから皆さんには一生ここで暮らしていただきます。学園から卒業したければ仲間を裏切ること、つまり・・・殺さなくてはなりません。」と。

主人公の苗木を含め、この絶望の学園に閉じ込められたのは、全国から集められた超高校級の生徒15人。 生徒の信頼関係を打ち砕く事件の数々。
卑劣な学級裁判。黒幕は誰なのか。その真の目論見とは・・・・・・。
目に見えない敵との戦いが今、幕を開ける。

ダンガンロンパ THE STAGE 2016 公式サイトより一部引用

 

 主人公を含めた15名が理不尽なデスゲームに巻き込まれながらも真実を暴いていくお話。アニメを見ていたときは黒幕の理不尽さに絶望を感じていましたが、上記の公式サイトに飛ぶとスポット映像が自動再生されて、黒幕の正体のネタバレされるよ!まさに絶望!

 

見所はやっぱり学級裁判

裁判所のセットで原作通りの円形で、ぐるぐる回りながら審議を進めるんだけど、犯人を指摘したり無罪を主張するときに、柵を飛び越えて中央のスペースでみんなに向かって自分の無罪を主張したり柵の上を歩いたりしていて、思った以上に動きが多くて口論のスピードと動きが相まって見ていてすごくドキドキしました。

審議だから向かい合って口論する、プラスぐるぐる動くのでどうしても客席に背を向けいたり、席の位置によって審議を進めている人が見えなくなることがあるけど、リアルタイムでカメラで写してモニターに映し出されるから、学級裁判の舵を取ってる人が分かると話が入りやすくてありがたかったです。

クロを決める投票の前にクロと被害者の事件の全容を再現してくれるんだけど、被害者が生き絶える瞬間とクロが殺人を犯してしまう瞬間を、残りの生徒にまじまじと見せつけられるのがすごい辛かった。アニメだとあんまりそう思わなかったけどこれは人間が演じるからこその苦しい部分だった…絶望だ…。

 あと舞台限定だと思うけど、学級裁判のルールに「クロじゃない人物に投票した者も「おしおき」を受ける」が入っていたのを見て、「絶対このルール使われるときがくるわーフラグだわー。」と思っていたらちゃんと回収してくれました。私が1番好きなキャラで。
おしおきパートも凝っていて、独特のスローモーションがアンサンブルのちびモノクマたちが再現してました。ちびモノクマ、ずっと無表情で怖かった…。原作みたいにピンクの血痕とかはないけど、おしおき終わった後はとても気分が悪い(褒めてる)

個人的に1番きつかったのは2つ目の事件。
クロ=大和田くんなのに石丸くんがわざと間違えて「おしおき」されるんだけど、大和田くんの目の前で処刑される。彼からしたら自分を憧れと言ってくれた不二咲ちゃんを殺してしまって、兄弟と言い合っていた石丸くんが目の前で殺され、学園内で心を開いてた2人が自分のせいで死んでしまって。だから彼自身もこれから処刑される事を受け入れてたと思うけど、最後の最後にお兄さんの影をチラつかせられて死んだのは見ていて相当きましたんr。

 

どうして死んだんだ石丸ーーーーー!!!!!

フラグだなとは思ってたけど!好きなキャラだけど真っ先にフラグだとわかっていたけど悲しすぎる。必死で大和田くんをかばってからのおしおき前の「僕を刺し貫きたまえ!」と覚悟を決めた石丸くんはかっこよかったよ...。

 
希望VS絶望

不条理なルールを押し付けられながらも生き残った生徒たちが黒幕の正体に気づき、話もクライマックスに突入して黒幕・江ノ島盾子出てくるのだけど、江ノ島役の神田さんもう圧巻でした。序盤で退場するまでは雰囲気に馴染んでたのに、出てきた瞬間からオーラがすごくて、なんかもう、圧倒的でやばかった(語弊力ゼロ)

苗木くんや霧切さんが反論したりしても、人格を変えながら切れ味抜群で論破していくから、見てるこっちも江ノ島の言う事が正しいんだなって信じてしまうくらい圧倒的なパワーを放っていて、堂々と楽しそうに引っ掻き回す超高校級の絶望・江ノ島盾子、此処にありって感じ。これまで自信満々だった十神くんを煽って煽って落として、反論できない十神くんをさらに煽ってたところは最高にしびれた!すごい!!!

クライマックス前は「黒幕のバカヤロー!」って思っていたけど、圧倒的すぎて他の生徒が何してても江ノ島に目がいってしまっていた。が、苗木くんの「それは違うよ!」で引き戻されました。
苗木くんVS江ノ島で、江ノ島がオーラが強すぎて負けるんじゃないかと思ったけど(負けないけど)、仲間を励ましていく度にオーラが出てきて「超高校級の希望」がモニターに表示されてSE流れた瞬間「希望だーーーー!!!」って思いました

さっきまでは江ノ島の言葉に全面同意だったけど、苗木くんが諦めずに語りかける言葉がまっすぐで、ここまで言うなら彼を信じてみたいな〜と思えちゃうんですよね。SEと相まって胸熱でした。

 

余談ですけど、

今回特別傍聴席で見たのでノベルティ的なものがついてきて、その中に上演台本があったんだけど、これすごくいい。ストーリーのわからなかった部分やなんのセリフを言ってたが思い出せるのと、台本と実際の公演では結構違う部分も多くて、その違いを思い出しながら楽しむことができて、すごく満足。前で見たいからプレミアムシートをとるからノベルティにはあんまり期待してないんだけど、こうやって後からでも作品の事を楽しめるものって大切だなあと思います。舞台制作会社さん頑張れ!!!

 

*** 

 

久々に2.5系の舞台見て原作に手を出したいな〜と思いました。苗木くんたちのその後が気になるし原作は2が外伝もでているから気になるけど、2とかもっとえぐそうだから精神的に安定しているときにやろうかと思います(笑)